この疑問に対して回答していきたいと思います。
本記事の内容
- 永久脱毛は効果あるけど効果ない
- 効果に個人差が出る理由
16歳の時からひげ・体毛が濃くて、いろいろな脱毛方法を紆余曲折し、32歳で脱毛コースを契約した私が、解説をしていきます。
永久脱毛は効果あるけど効果ない
永久脱毛の効果あるけど効果ない、という矛盾したことを言いましたが、正確に言うと以下になります。
永久脱毛は表面に出ている毛には効果がありますが、表面に出ていない毛には効果がありません。
正直、これでも「?」状態だと思うので補足しておきます。
- 永久脱毛の定義は「1か月後に80%以上の毛が再生していないこと」(STEP2)。
- レーザー脱毛は皮膚表面の毛にしか効果がない。
- 皮膚表面にでている毛は毛穴の約28%です*。
1回永久脱毛(レーザー脱毛)をしたことを想定すると、1か月後に80%が再生してこないとして、皮膚表面の28%に効果があると仮定すると、0.8×0.28=0.224となります。
つまり、1回あたり照射部位の22.4%が永久脱毛される計算です。
もちろん、人・部位によって毛穴の数や毛の周期が異なるため、個人差が出てきます。
とはいえ、仮に脱毛を行っても、数字上で100%超えるためには最低5回以上の照射が必要となります。
さらに、ひげが薄くなると、レーザーに反応する毛(メラニン)が減るため、レーザー脱毛の効果が低下する懸念もあります。
このことから、照射1回での永久脱毛効果は部分的で、全体的な効果を見込むなら最低5回以上の照射が必要ということになるわけです。
これが、「永久脱毛は効果があるけど効果がない」理由となります。
効果に個人差が出る理由
効果に個人差が出る理由は、少し触れましたがざっと以下に記載しておきます。
- 皮膚の色が人により異なる。
- 皮膚の色が部位により異なる。
- 人により毛穴の数が異なる
- 人により毛周期が異なる。
- レーザーの吸光率がメラニン・ヘモグロビン量・水分量に依存する。
- 皮膚の状態に合わせてレーザー脱毛機(レーザー種類)が選択される。
- 皮膚の状態に合わせてレーザー脱毛機の設定がなされる。
ここに挙げたもの以外にも要因はさまざまですが、これだけの理由から脱毛の効果は個人差になってしまうといえます。
そのため、少なくとも効果を最大となるように、日焼けを避けつつも、施術を受けたい脱毛機を所有しているクリニックに通院するのがベストであるといえます。
ちなみに5については以下のツイートを参考にしてみて下さい。
4種類のレーザーがどれが1番って言えないのは
レーザーの波長でのメラニン・水分・酸化・ヘモグロビンの反応にもよるから。これを1人1人に対して定量的に示すのがほぼ不可能だから、
「個人差」
という言葉に置き換わるわけなんだよね。
エステ・クリニック側が分かるツイート。#脱毛勉強会 pic.twitter.com/dZPRcQKBdn
— ぱんだ (@pandatsumo) May 13, 2020
*下記ページより「皮膚表面の毛:140万本」÷「人間の体毛数:500万本」≒0.28(約28%)と算出しました。
・https://www.fnn.jp/articles/-/10057
一応、論文上の文献を見て、おおむね数字がおかしくないことは確認してみました。ただ、毛穴の数=表皮の毛の数という表現を使っている論文は見つかりませんでした。
・体毛数500万本ソース:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jocd/24/3/24_3_221/_pdf/-char/ja
・毛穴140万:
https://www.jstage.jst.go.jp/article/kakyoshi/51/12/51_KJ00007743690/_pdf/-char/ja
このページに記載の数字は、あくまでも、「永久脱毛だとしても、1回ですべての毛がなくならない上に、毛が密集している個所の場合では効果が無かったかのように感じる。」ということを、概念的に理解するため使用しています。
加えて、仮定に基づいた計算ですので、「ふ~ん」程度に見てください。科学的な検証結果に基づいていないという点を、ご留意してもらえると嬉しいです。
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